2007年11月6日火曜日

闇権力の執行人

闇権力の執行人


この本の「闇権力」が使う典型的な手口の章P179より


M総研は、この本を読んで、田中角栄のことがすぐに脳裏に浮かんだ。

かつて、角栄は対中国外交政策に力を注ぎ、米国の尾尻を踏んだことで、スキャンダルと言う形で政界から退いた。

また、私は過去に著名な方より直接、「日本の政策を変える一番の早道は、外圧を使うことである」とお伺いしたことがある。

全く、同じことを鈴木宗男は警鐘している。

著書の中には宗男は皮肉にも、この事件が発覚して、これほど、日本の国益にダメージを与えた事件はないと広言している。

M総研もそう感じた。

彼は、北方四島返還を先頭を切って動いていた政治家である。

だれが一番喜んだかと言うと、ロシアだ。と本人も言っている。

あの事件以来、北方四島返還と言葉は世間から消えた。

私はその次に喜んだのは米国であると断言しておく。

この著書は文庫で値段も安いので、これからの日本の将来を本当に考えるならば、是非!拝読する価値は十分にある本です。



197Pの写真 (クリックすると写真が拡大する)

ではここで問題の極秘文書について、少し突っ込んで解説をしてみたい(197P)の写真でこの文書が公開され、ロシア側に渡るといかに日本の国益が損なわれるかを知ってもらいたいからだ。

富市内閣が誕生し、10月に北海道東方沖地震が発生した。外務省はロシア支援室を立ち上げ、NIS支援室長だった八木毅氏(現欧州局審議官)を支援室長に任命している。

その翌年、平成七年六月十三日にこの文書が起案されている。表紙は緑色で、「秘 無期限」の横に「秘密指定解除」の印が押されている。

「報告・供覧」とあるが、これは「こんなことがありました」と省内に回覧して報告するための文書を意味している。

ほかに「決裁」という文書があり、ことらは文字通り、決裁を受けるための文書だ。決裁書の表紙は赤色である。

起案下に「起案者」の欄があり、黒く塗りつぶされているが、福島という外務次官である。福島氏は私の地元である根室出身だが、私に対して強い反感を抱いているという話を以前から聞いていた。この文書が恣意的なないようであることと無関係ではない

次頁の欄外に「○印コピー配布」とあるのは、「大臣」「政務次官」「事務次官」などの○印のある人たちにコピーで配ったと言う意味だ。

当時の村山内閣の外相は河野洋平氏で、河野外相以下、外務省の主だった幹部に配られていたことがわかり、この文書の重要性がうかがい知れる。

ちなみに「外務審議官」は政治担当、「総括審議官」は国会担当、「今井審議官」は参議院担当で、ほかに「総務課長」「会計課長」「条約課長」「法規課長」とあるのは、相当高いレベルの文書であることを証明している。

同時に、主管に「欧亜局長」「ロシア課長」の名前があるということは、欧亜局から条約局への「何からのメッセージであることが透けて見える。

「北方四島へのプレハブ診療所建設問題(鈴木宗男議員の主張)」とあるが、外務省は自分たちの考えに基づき国の政策を変更したい時に、「政治家の主張」というをとることが多い。

政治家が動いていますよ」ということを伝えることで、これを外務省への外圧があったとして利用し、事態を動かそうとするわけである。

これこそ、まさに「闇権力の執行人」の典型的な手口である。

もしかしたら?これらの役人の中には?どこかで以前耳にした「闇の政府」の手先となっている秘密結社が何人かいるのかもしれない。

誰かが言っていたが日本官僚半分ぐらいは闇の政府」の手先である。と言っていたが・・・